鋼の錬金術師は、少年漫画の中でも評価が高く、読者の満足感が大きい作品です。様々な人がつけたランキングでも、上位の座は譲りません。完結した今も人気はすごく、人生で一度は読みたい名作です。
そんな鋼の錬金術師の面白さは、悪役と終わり方にあります。とても完成された作品で、キャラ、設定、世界観に、伏線、すべてが一流ですが、それらをうまく崩さずに物語を完結させたところには、やはりその二つがかかわってきます。
個性的で物語の中心にかかわってくる悪役は、主人公たちとは全く違う考え方、思いで動いてくることが伝わってきて一つのキャラとして完成度が高く愛せるキャラになっています。「悪役にも感情移入ができる」上で、「全キャラが明言を残す」となると、どのシーンも名シーン、どの言葉の名言となるんです。
終わり方に関しては、だらだらと伸ばさずにすっきりと終わらせたという点にあります。何十巻と伸ばすことなく、すべての伏線と設定を崩さずに二十七巻で終わらせてなおかつ完成度の高い作品にする。最後までしっかりと読み終えれば、言葉にできない満足感を味わうこと間違いなし。悪役と終わり方によって、悪いところゼロ、百二十点で最後まで読み切れる鋼の錬金術師、ぜひ読んでみてください。
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